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アクセルペダルには棲み分けがありました
以前の車は、アクセルペダルからワイヤーを通じて、エンジンのスロットルに繋がっていました。 ペダルを踏み込むとワイヤーを引っ張り、ペダルに載せた足を離すとワイヤーが緩むことで、スロットルを開閉して燃料をエンジンに送り込むことで、エンジンの回転をコントロールできる構造になっています。 オルガン式は、ペダル機構部の構造やワイヤーの取り回しが複雑なため、コストも高くつくなどの理由から、主に一部の海外メーカーで高級車やスポーツカーに採用されていました。 その一方で、フロントエンジンの車の場合、吊り下げ式ペダルはワイヤーの取り回しも簡素化でき、構造自体もシンプルなことからコストを抑えることができました。そのため、大衆車を中心に幅広く普及していったのです。 補足ですが、最近の車では電子制御が進み、ワイヤーではなくセンサーを使ってアクセル開度を検出して、電気信号によりスロットルのコントロールをしています。 そのため、以前に比べてコスト面の違いも小さくなってきました。画像記録!車一括査定を使ってみた
高速や長距離走行に向く「オルガン式」

アクセルのコントロールがしやすい
ペダルの下側を支点にして動く構造から、ペダルを踏み込む足の軌跡と、ペダルの軌跡が同一の円弧を描くので、アクセルの細やかなコントロールをしやすいメリットがあります。また、アクセルを踏み込む足も、かかとを支点に動かすため、かかともズレにくく、足裏全体で操作をするので、足が疲れにくいことも、メリットとして挙げられるでしょう。 これらのことから、高速道路や長距離を走行する機会が多いヨーロッパ車での採用が多いことは、理にかなっていると言えます。ペダルの踏み間違い防止の効果も期待できそう
前項でも書きましたが、かかとを支点にペダルを操作するため、かかとの位置が安定することから、アクセルからブレーキへの踏み替えも、安定した動きで出来るようになります。 このため、最近のニュースで取りざたされている、ペダルの踏み間違いによる事故も防止する効果も期待できそうです。コスト面では、まだ吊り下げ式より高くつく
前述したようにワイヤーでの取り回しがなくなったとは言え、構造面での複雑さから、部品のコストなどは高くなってしまうのはデメリットと言えるでしょう。 そのことから、アクセルペダルの故障時には、修理代もやはり高くつきます。 また、フロアマットも純正品か限られたものになってしまうことも、マットにこだわる人にとっては、デメリットと言えるのかもしれません。最後にもう一つ、シートの調整はかかとがペダルの支点と合っている必要があるので、オルガン式ではシビアに調整する必要があります。後悔しない!車の買い替え方法
ペダルの踏み替えが楽な「吊り下げ式」

ストップアンドゴーが多い日本の都市部には向いている
アクセルペダルがブレーキペダルのすぐ横にあるので、踏み替えを頻繁に行う、日本の都市部の交通状況には、オルガン式よりも向いていると言えるでしょう。 何よりも、国産車の多くが以前より採用している方式なので、多くのドライバーが慣れていることもメリットの一つと言えるでしょう。 また、コスト面については前章でも述べましたように、オルガン式よりコストが低くなります。 シートの調整はオルガン式ほどシビアでもなく、ドライビングポジションにも融通がきくことも、メリットとして挙げられます。アクセルコントロールのしやすさは、オルガン式に劣ります
吊り下げ式は、ペダルを踏みこめば踏みこむほど、足の軌跡とペダルの軌跡が離れていきます。そのため、かかとを使ってペダルを踏む力を調整することが必要です。 このようなことから、オルガン式に比べると、アクセルの細やかな操作がしにくいことが、大きなデメリットと言えるでしょう。 このことから、高速道路や長距離の運転などでは、足の疲労度もオルガン式より大きくなる傾向もあります。 また、かかとの位置が安定しないこと、ブレーキペダルと同じ踏み込みスタイルのために、オルガン式に比べてペダルの踏み間違いが起きやすいとも言われています。自分の運転スタイルに合ったアクセルペダルがベスト
オルガン式と吊り下げ式、2種類のアクセルペダルについて、メリットとデメリットをそれぞれ述べてきましたが、どちらもメリットとデメリットが、それぞれあります。 アクセルのコントロールがしやすく、長距離でも疲れにくいオルガン式、コスト面での優位と多くのドライバーが慣れ親しんできた吊り下げ式ですが、長い車の歴史の中で、それぞれリファインされてきました。 アクセルペダルだけで車の良し悪しは決まりませんが、車の使用目的や自分の運転スタイルに合ったものが、ベストな選択だと言えるのではないでしょうか。車一括査定はとても便利だった!
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