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ガソリンと軽油の違いについて
ガソリンと軽油は同じ原油から作られる石油製品ですが、精製過程で蒸留される温度に違いがあります。 ガソリンは35℃~180℃と低い温度で蒸留されますが、軽油は240℃~350℃と高い温度で蒸留されるため、ガソリンは揮発性が高いので引火性が高く、軽油は揮発性が低いので引火性も低いといったことが性質面での大きな違いです。また私たちが給油する価格についても両者に違いがありますが、こちらはほとんどが税金の差といってもよいでしょう。ガソリンには1リットルあたり、揮発油税(48円60銭)と地方揮発油税(5円20銭)の合計53.8円の税金がかかります。 一方で軽油には軽油取引税の32円10銭がかかるだけですので、ガソリンにかかる税金の方が1リットルあたり21円70銭高くなることが価格差の原因です。ガソリンにも消費期限があります
ここであまり知られていない、ガソリンの豆知識を紹介していきましょう。ガソリンの消費期限はおよそ6ヶ月です
保管されている場所の温度や湿度、空気との接触度などにもよりますが、ガソリンは6ヶ月ほどで劣化してしまうと言われています。新しいガソリンは他の油種と区別するために薄いオレンジ色をしていますが、劣化したガソリンは茶色や黒く変色してドロドロな状態です。 このようなガソリンを使用すると、エンジンがかかりにくくなるだけでなく、燃料の噴射ノズルなども詰まらせてしまう恐れがあります。 車に長期間乗らない時などは必要最小限の給油にとどめておき、ふたたび乗る時に必要な量を給油をした方がよいでしょう。ガソリンをディーゼル車に給油すると深刻なトラブルの原因に
最近ではセルフスタンドで給油される方も多いため、油種の入れ間違いが起きることも以前に比べて増えているようです。気をつけなくてはいけないのは、ディーゼル車にガソリンを給油してしまったケースになります。 最初は残っていた軽油でエンジンがかかっても、走り出してしばらく経つと排気ガスが白くなり、やがてエンジンは停止してしまうことが多いようです。 その際には、燃料噴射ノズルや燃料ポンプが破損していることが多いため、高額な修理代が必要になる可能性もあります。ガソリンは朝に給油するとお得?
ガソリンは温度が10℃上がるごとに12ccの体積が増えるので、朝に給油したほうがお得だと一部では言われているようですが、実際には都市伝説のようです。 ガソリンスタンドの貯蔵タンクは地中にあることがほとんどで、外気温の影響は少ないため熱による膨張はほとんどありません。軽油は冬場の低温でシャーベット状になります
次にあまり知られていない、軽油の豆知識を紹介していきましょう。冬に寒冷地へ行くときは軽油を現地での給油がおすすめです
軽油には何種類もの成分が配合されていますが、その中のパラフィンは低温で結晶化しやすく粘度が高くなり、燃料フィルターを詰まらせてしまうのでエンジンがかからなくなる恐れがあります。 実際に軽油はJIS(日本産業規格)の分類により耐寒性が違う5種類のものが作られており、時期や販売地域により毎月供給される軽油の種類が定められています。 温暖な地域から寒冷地に行くときには、現地で対策された軽油を給油するとよいでしょう。ガソリン車に軽油を給油した場合はどうでしょう
前述したケースとは逆になりますが、ガソリン車に軽油を給油してしまった場合は軽油の濃度にもよりますが、加速が鈍くなりアイドリングも不安定になり、エンジンも停止してしまう場合もあります。 ただし、ディーゼル車にガソリンを入れてしまった場合ほどには、エンジンへのダメージも少ないと言われていますが、どちらにしても間違えた量やタイミングによって状況が異なるので、速やかに整備員や専門家等の助言を受けることが重要です。ガソリンと軽油の豆知識のまとめ
今回はガソリンと軽油の違い、それぞれの豆知識を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 燃料価格も高値が続いている昨今だけに、少しでもガソリンや軽油のことを知っていただくことができればと思います。本文にも記載しましたが、最近ではガソリンスタンドのセルフ化がすすみ、給油の際に油種を間違えたことによるJAFへの出動要請が増えているようです。特に、ガソリン車に普段乗っている人がレンタカーでディーゼル車を借りた時や、その逆のパターンなどが要注意です。ガソリンスタンドの給油ノズルは、レギュラーガソリン=赤、ハイオクガソリン=黄、軽油=緑と決められていますので、給油前にしっかりと確認しましょう。 最後になりますが、今回の記事をお読みいただきまして、ありがとうございました。 【参考】(一社)日本自動車販売協会連合会【サイト監修者】
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