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日産車の値上げでは、「リーフ」に大きな動きが
「リーフ」ではバッテリー容量によって値上げ幅が違います
日産「リーフ」には、バッテリー容量が40kWhと60kWhの2種類が用意されていますが、部品供給などの問題により2022年9月には注文受付を停止していましたが、今回の価格改定により販売を再開されています。 今回の価格改定では、最も車両価格の低い40kWhのバッテリーを搭載したグレード「X」では、370万9,200円→408万1,000円と37万1,800円の値上げになりました。 ちなみに40kWhのバッテリーを搭載した他グレードも、NISMOを除いて一律37万1,800円となっています。 一方で最も車両価格が高い60kWhのバッテリーを搭載したグレード「e+ G」では、480万5,900円→583万4,400円と102万8,500円の値上げになりました。「サクラ」は最大16万円ほどの値上げに
昨年発売されたEV軽自動車「サクラ」も「リーフ」と同じく、2022年9月より注文受付を停止していましたが、今回の価格改定により販売を再開されています。 今回の価格改定では最も車両価格の低いグレード「S」が、233万3,100円→249万3,700円と16万600円の値上げになりました。 また最も車両価格の高いグレード「G」では、294万300円→304万400円と10万100円の値上げ幅に抑えられています。三菱では車種ごとに一律な値上げがされています
「アウトランダー」は一律22万円の値上げに
三菱自動車が発売しているクロスオーバーSUVのPHEV車「アウトランダー」は、「M」、「G」、「BLACK Edition」、「P」の4グレードの価格を462万1,100円~548万5,700円→484万1,100円~570万5,700円と、一律22万円の値上げとなります。「eKクロスEV」は一律14万8,500円の値上げに
三菱自動車の「eKクロスEV」は日産「サクラ」と同じプラットフォームの実質的な姉妹車になりますが、EV車「G」、「P」の2グレードをそれぞれ239万8,000円→254万6,500円、293万2,600円→308万1,100円と、一律14万8,500円の値上げを2023年2月1日より実施します。 「サクラ」同様に人気車種なだけに、値上げによる販売実績への影響が懸念されるでしょう。今回のEVの値上げの背景を探る
EV車の充電バッテリーが占めるコストは多大
今回の値上げの理由について、日産は「世界的な原材料費や物流費などの高騰を鑑み」、三菱は「バッテリー材料をはじめとする原材料価格、並びに輸送費などを含む全般的なコスト上昇に伴うもの」と発表しています。 EV車やPHEV車に使用されるリチウムイオンバッテリーのコストは、車両全体原価のおよそ3分の1を占めると言われていますが、昨今ではその原料となるリチウムやコバルトが高騰していることが、大きな影響を及ぼしているようです。輸送費のコスト増も大きな影響を及ぼしている
2022年は世界的な原油高による燃料費の高騰が起こりましたが、三菱自動車では2022年4~9月期決算の営業利益のマイナス要因として、原材料価格などで396億円、輸送費で69億円と大きな影響を受けました。 また、2022年度通期の業績見通しにおいても、原材料価格などで959億円、輸送費で200億円のマイナスが出ることが見込まれています。 これらのことから、今回の値上げには輸送費のコスト増加も、影響を与えているようです。EV値上げのまとめ
今回は日産自動車の「リーフ」、「サクラ」、三菱自動車の「アウトランダー」、「eKクロスEV」の値上げについてと、その背景を紹介させていただきました。 各種コスト高の影響はEVも例外ではないようです。しかしながら、100万円もの値上げは、もはや車格が異なる車と言わざるを得ません。EV車やPHEV車は今後の自動車業界を支える柱なだけに、他メーカーの動向も気になるところです。 【参考】 ● 日産自動車「日産リーフと日産サクラ、注文受付再開と価格改定について」● 三菱自動車「三菱自動車、アウトランダー、eKクロス EVの価格を改定」【サイト監修者】
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