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CVTとDCT!それぞれのしくみを簡単に解説
3種類の中で最も普及しているのがAT(オートマチックトランスミッション)ですが、数段のギアをエンジンの回転数や速度、アクセルの踏み具合などから、油圧を制御することで最適なギアを自動で選択する構造です。また、エンジンとトランスミッションの間にはトルクコンバーターがあり、内部のオイルを利用して動力を伝達する仕組みになっています。 ちなみにATのことを「トルコン」と呼ぶのは、トルクコンバーターを略したものです。 次にCVTはMTやATのようにギアの代わりに、円錐状のプーリー(滑車)とベルトを使用した仕組みです。2つのプーリーは金属製の特殊なベルトによって結ばれていますが、自動的にプーリーの幅を広げたり狭めたりすることにより、プーリーの外径を変えて無断変速させる構造になっています。DCTには2つのクラッチがあり、奇数段(1-3-5速)を担当するものと、偶数段(2-4-6速)のギアを担当するものに分けられていて、交互に使用することで動力の伝達が途切れない、MT(マニュアルトランスミッション)と構造的には近いものとなっています。CVTのメリットとデメリット
CVTは元々はスクーターなどに用いられていた変速機ですが、四輪車では主に軽自動車や小排気量車などのパワーが小さな車に採用されている変速機です。 ここでは、メリットとデメリットを紹介していきます。CVTの一番のメリットは変速によるショックがないこと
CVTはATと違い、クラッチやギアが存在しない無段変速を行い、エンジンの回転数を一定に保ったままで速度を調整できるので、変速によるショックがなくスムーズな走行が可能です。車重を軽くできることもメリット
ATに比べると、重量がかさむギアなどが存在しないので、CVTは車重を軽くすることが可能です。 特に軽自動車や小排気量車に用いられることが多いので、車重の軽さは通常の走行での燃費や加速面などでもメリットになります。CVTの一番のデメリットは高速走行時の燃費が劣る点
CVTでは高速走行時などはベルトがプーリーの内側にくるほど回転する径が小さくなるため、摩擦の発生やベルトが滑りやすくなります。 そのため、高速走行の際は動力の伝達効率が悪くなり、燃費がAT車に比べて悪くなる傾向があるようです。 また、ハイパワーな車には、構造上の理由で対応が難しいことも、デメリットのひとつといえるでしょう。DCTのメリットとデメリット
DCTは欧州車で幅広く採用されていますが、国産車では採用されている車種も限られている変速機です。 ここではDCTのメリットとデメリットを紹介していきます。DCTは動力の伝達効率がよいことが大きなメリット
従来のATではオイルを介して動力を伝えるため、伝達効率はMTよりも劣りますが、DCTは2枚のクラッチを交互に使うことで瞬時にギアを変更できるため、加速時にも途切れることなく動力を伝えることができ、MTと同じく伝達効率が良いトランスミッションです。 そのため、燃費も良いことが大きなメリットといえるでしょう。 また、伝達効率が良いために、エンジンのトルクもロスなく車輪に伝えることができますので、ダイレクトな加速を味わうことができます。発進時の滑らかさや変速ショックの発生はデメリット
渋滞した道路を走行中にAT車でしたら、ブレーキペダルを緩めることで車をゆっくり走らせることができる「クリープ現象」を使用できますが、DCT車にはトルクコンバーターがないために、利用できないことがデメリットだといえます。 また、AT車やCVT車に比べると、発進時の滑らかさが少々劣る点、変速する際の音やショックが発生しやすい点も、デメリットとして挙げられるでしょう。 その他にも、部品点数が多いために重量が重くなり、コストもAT車やCVT車よりも高くつく点も、デメリットになります。CVTとDCTはATと何が違うの?のまとめ
今回はCVT、DCTのATとの違い、それぞれのメリットとデメリットを解説させていただきました。 1953年に国産初のAT車「ミカサ」が製造開始されてから、70年近くの年月が経ちます。 当時は2段変速であったATは、現代では7速や8速のAT、無段変速のCVTやMTに近いフィーリングのDCTと多様化して、様々な進歩を遂げてきました。 それぞれにメリットとデメリットはありますが、どれも優れた技術には変わりありませんので、さらなる技術進歩に期待したいものです。 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。【サイト監修者】
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