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居眠り運転が原因の事故は死亡事故になるケースも多い
高速道路調査会による、居眠り運転の経験についての調査では、一般ドライバーの1%が居眠り運転で事故を起こした経験があると報告されています。 また、かなりヒヤリとした経験があるドライバーが10%、ヒヤリとした経験があるドライバーが39%にのぼり、合わせると約49%のドライバーが居眠り運転でヒヤリとした経験があることが判明しました。 また、居眠り運転による事故ではドライバーが危険回避をせずに衝突することも多く、死亡重傷率は他の要因の事故に比べると約4倍以上にのぼることが判明しています。 次に居眠り運転発生時の道路状況をみてみると、道路の混雑状況では「空いていた」が72%と最も多く、道路の線形では「直線区間」が75%と、ドライバーがブレーキ操作をすることも少なく、緊張感をさほど感じない単調な運転が続く道路状況で多く発生しているようです。居眠り運転を起こす原因について
居眠り運転の多くは睡眠不足が原因とされています
一般的には大人が日中に覚醒して行動するために必要な睡眠時間は、7~9時間が必要とされていますが、6時間睡眠を2週間続けた後は一晩徹夜した後と同等に作業能力を低下させると言われています。 また、17時間起き続けている時には、ビールを500ml飲んだ後と同等に、ハンドル操作や視覚機能に障害を及ぼすことからも、睡眠不足による注意力や反応速度、視覚機能の低下によって、事故を引き起こすリスクも著しく高くなることが考えられるでしょう。人間の生体リズムが居眠り運転の原因になることも
人間には睡眠不足や食事などに影響されない眠気を引き起こす、以下の3つの生体リズムがあり、これが居眠り運転の原因になるともいわれています。- サーカディアンリズムは、24時間周期で午前2時~4時に眠気を引き起こす生体リズム
- サーカセミディアンリズムは、12時間周期で午前2時~4時、午後2時~4時の1日2回の眠気を引き起こす生体リズム
- ウルトラディアンリズムは、2時間周期で高速道路の運転など、単調な環境下に置かれると発生する眠気を引き起こす生体リズム
居眠り運転を防止するには?
短時間の仮眠+カフェインが有効です
運転中に眠気を感じた時には、コーヒーなどカフェインが入った飲み物を飲んだ後に、15分ほどの仮眠をとることが有効とされています。 カフェインの眠気抑制効果が現れるまでに15分ほどかかるので、飲んだ後に短時間の仮眠をとれば、起きた時には高い覚醒効果が期待できるでしょう。 ただし、30分以上仮眠をしてしまうと逆効果となり、寝ぼけた状態が続いてしまうので、運転する前には体を動かすなどして脳をしっかりと覚醒する必要があります。休憩をとることでリフレッシュ
高速道路など単調な運転が続くと、前述した生体リズム(ウルトラディアンリズム)の影響から、眠気に見舞われることもあります。 2時間に1回は休憩をとって体を動かすことや、外の新鮮な空気を吸うことで脳をリフレッシュさせるとよいでしょう。会話や歌を口ずさむのも有効です
同乗者がいる場合は会話をすることで脳に刺激を与えることにより、眠気を防止することができます。 同乗者がいない場合には車内で歌を口ずさむことでも、同様の効果があるのでおすすめです。 また、ガムなどを噛むことでも脳の血管が拡張されて、眠気を防止することができます。まとめ
今回は誰にでも起こりうる、居眠り運転についての実態や起きる原因、その対策を中心に紹介させていただきました。 高速道路の本線上で起きる事故のおよそ半数は前方不注意によるものですが、その大きな要因としても居眠り運転が挙げられています。 特に空いている高速道路では単調な運転になりがちで睡魔を感じることも多いので、ドライバーは少しでも眠気を感じた時には、SAやPAに車を停めて休息をとるなどの居眠り運転対策が必須だといえるでしょう。 【参考】 ● 公益財団法人高速道路調査会「高速道路の居眠り運転防止に向けた効果的な対策に関する調査研究」【サイト監修者】
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