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アイドリングストップの登場は1971年と意外に古い
世界で初めてアイドリングストップが量産車に採用されたのは、1971年のトヨタ・クラウンでした。当時はマニュアルシフトのみ対応で、ギアをニュートラルにして停車するとエンジンが停止し、クラッチを踏むとエンジンがかかる仕組みです。 また小型車としては、1981年にトヨタ・スターレットの一部車種にオプション設定されましたが、こちらもクラウンと同じくマニュアルシフト車のみの設定でした。 その後、アイドリングストップの採用が本格的に広まるきっかけを作ったのは、1997年にトヨタが発売したHEV車の初代プリウスで、初めてAT車に搭載されたことだといえます。 そして、2003年にガソリン車のAT車としては初めて、トヨタのヴィッツに採用されたことを皮切りに、2010年には軽自動車のCVT車としては初めてスズキ・ワゴンRにも採用されて、軽自動車にも広く採用されるようになりました。アイドリングストップの仕組みとメリット
ブレーキの操作だけで自動的に作動します
現在普及している多くのアイドリングストップは、ブレーキペダルを踏んで停車する、または一定の速度以下になったことを検知するとエンジンが停止し、ブレーキペダルを踏む力を緩めるなどの動作を検知すると、瞬時にエンジンを始動させる仕組みになっています。 またシフトがDレンジのままでエンジンの停止と始動ができ、多くの車がスイッチのオン・オフでアイドリングストップ自体の作動が切り替え可能です。停車時の燃料消費や排出ガスを抑えられることがメリットです
信号待ちや渋滞で停車した際は自動的にエンジンが停止するので、無駄な燃料消費をなくすことができ、また排出ガスや騒音を抑えることが可能です。 環境省によると、普通乗用車がアイドリング時に使用する燃料は、10分間でおよそ0.14リットルだと言われています。 毎日10分のアイドリングストップを使用すると、1ヶ月で約4.2リットルの燃料が節約できるので、1年間で50リットルほどの節約になるようです。 また排出ガスや騒音については、HEV車やディーゼル車など車種によって大きく違いますが、どちらもゼロになることは環境にやさしいといえるでしょう。 以上の点から、信号待ちや渋滞によるゴー・アンド・ストップが多い、都市部を中心に走行される方にはメリットといえるでしょう。アイドリングストップにはデメリットも数多くあります
冒頭で一部のメーカーや車種では、アイドリングストップの採用を見送る動きがあることを紹介しましたが、いくつかのデメリットが要因になっている可能性がありますので、こちらで代表的なものを紹介します。バッテリーなどの消耗がはげしくなる
アイドリングストップを使用して、頻繁にエンジンの停止と始動を繰り返すことは、バッテリーやセルモーターに大きな負担をかけてしまいます。 同じ車種でもアイドリングストップの非搭載車より、大容量の専用バッテリーや耐久性が強化されたセルモーターが使用されていますが、消耗や劣化は早くなるようです。 また、大容量なだけにバッテリー自体の価格も高く、交換時の費用がかなり高くつくことも、大きなデメリットになります。ごく短時間の停車では燃料消費が多くなることも
エンジンを始動させる時には、アイドリング時よりも多くの燃料が必要になります。 右折待ちや信号がすぐ青に変わってしまう場合でも、アイドリングストップを作動させているとエンジンが停止してしまい、始動時に多くのガソリンを使うことになるので、燃費がよくなるメリットを少なからず打ち消してしまうこともないとはいえません。長時間の停車ではエアコンが効かなくなってしまう
ガソリン車やディーゼル車のエアコンは、エンジンを動力源としてエアコンのコンプレッサーを動かしています(HEV車などは除く)。 そのため、アイドリングストップにより停車している間は、エアコンが作動しないので車内温度が上昇してしまい、アイドリングストップを解除するドライバーも多いようです。アイドリングストップの搭載車が減少のまとめ
今回はアイドリングストップの搭載車が減少していることにについて、メリットやデメリットを中心に紹介してきました。 燃費や環境面ではメリットがありますが、デメリットが多いことも否めないといえます。 また、トヨタのヤリスのガソリン車はアイドリングストップを搭載していませんが、アイドリングストップを搭載していた旧モデルよりも燃費が向上しています。 デメリットもありますが、信号待ちや渋滞などのゴー・アンド・ストップが多い都市部を中心に車を使うドライバーにとっては、アイドリングストップは燃費や環境面で有効な選択肢のひとつではあります。 愛車を購入する際には自分自身の利用状況や費用対効果を考えて、アイドリングストップの有無を選択することも必要かと思います。 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。【サイト監修者】
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