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03/26|ZR-Vガソリン廃止・中古相場とFP視点の乗換コスト|たかまさの車×交通デイリー

たかまさニュース(車・道路交通など)

「ZR-Vのガソリン車、もう少し乗り続けようか…それとも今が売り時?」と迷っている方は少なくないのではないでしょうか。明日3月27日、ホンダがZR-Vの一部改良モデルを正式に発売します。

最大の変更はガソリンモデルの完全廃止。これにより、ZR-Vは全車e:HEV専用モデルへと転換されます。

旧型ガソリンZR-Vオーナーにとって、この発売日は単なるニュースではありません。中古相場・維持費・乗り換えコスト、三つの軸で何が変わるかを整理します。

📌 ZR-V一部改良の全容。3月27日発売・ガソリン廃止とe:HEV一本化が意味すること

2023年のデビューから3年、ZR-Vが初の大規模改良へ

ホンダのミドルサイズSUV「ZR-V」が、2023年4月の発売から約3年を経て初の大規模な一部改良を受け、2026年3月27日から販売が始まります。今回の改良は「手直し」と呼ぶには変更の深さが異なります。パワートレインの根本的な見直し、コネクテッド機能の刷新、グレード体系の再編という三つの柱で構成されており、車の性格そのものが変わる内容です。

ZR-Vはデビュー当初から「シビック譲りの走りの質感を持つSUV」として評価される一方、販売台数では苦戦が続いていました。前年比49.1%という数字が公表されるなど、認知度と実際の購買の間にギャップがあったモデルです。今回の改良は、その状況を打開するためのホンダとしての本気の手打ちとも言えます。

ガソリン廃止でエントリー価格は42万円以上の値上がり

今回の改良で最も注目されるのが、1.5L直列4気筒ガソリンターボモデルの完全廃止です。これまでのラインアップは「1.5Lガソリン(X/Z)」と「2.0L e:HEV(X/Z)」の二本立てでしたが、改良後はすべてのグレードが2.0L e:HEV(ハイブリッド)に統一されます。

価格への影響は明確です。旧型ガソリンXの価格は328万4,600円でしたが、改良後の新エントリーグレードはe:HEV Xの370万7,000円となります。エントリー価格で約42万円の値上がりです。上位グレードのe:HEV Zは437万7,800円、特別仕様車「CROSS TOURING」は472万7,800円となっています。

📊 ホンダZR-V 改良前後の価格比較(主要グレード)
・旧型ガソリンX:328万4,600円 → 廃止
・旧型ガソリンZ:353万2,000円 → 廃止
・新型e:HEV X(新エントリー):370万7,000円
・新型e:HEV Z:437万7,800円
・新型CROSS TOURING:472万7,800円

新特別仕様車「クロスツーリング」とGoogleナビで商品力を強化

改良モデルでは、アウトドア志向の新特別仕様車「CROSS TOURING(クロスツーリング)」が追加されます。マットグレーのハニカムグリルや専用フロントバンパー、グレージュ内装にオレンジステッチの本革シートを組み合わせた、都市派と自然派の両方を狙った仕様です。

コネクテッド機能では、ZR-Vとして初めてGoogleビルトイン搭載の「Honda CONNECTディスプレー」(9インチ)が上位グレードに採用されます。グーグルマップによるナビ、グーグルアシスタントによる音声操作、グーグルプレイからのアプリ利用が車載システム内で完結するようになります。スマートフォン画面を映すCarPlayとは根本的に異なるアーキテクチャで、利便性は大きく向上します。

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📌 FP記者が読む「旧型ガソリンZR-V」中古相場と、今すべき行動判断

「ガソリン廃止」は中古相場に追い風か、逆風か。2つのシナリオ

旧型ガソリンZR-Vの中古査定相場は、グーネットのデータ(2026年3月26日更新)によると、ガソリンZグレード(1.5L)で259万円台から277万円台、ガソリンXグレードで215万円台から231万円台で推移しています。新車時の価格がZで353万円、Xで293万円でしたから、3年弱での残価率はZで約74〜78%という水準です。

ここから先、相場がどう動くかについては二つのシナリオが存在します。

シナリオA(下落):新型発売後、乗り換えを検討するユーザーが旧型を一斉に放出し、中古市場への供給が増加する。需給が崩れると相場は下落圧力を受ける。これは改良モデル発売後の定番のパターンです。

シナリオB(底堅い):ガソリン廃止により、旧型ガソリンZR-Vは新車で二度と買えない「絶版グレード」となる。軽快なガソリンターボの走り感を求めるユーザーや、e:HEVより低価格で入手できる選択肢として一定の需要が残り、相場が底堅く推移する。

私が20年以上の取材経験から見てきたパターンでは、スポーツカーほどの熱狂的なファン層がいない実用SUVの場合、シナリオAが優勢に働きやすい傾向があります。ガソリン廃止による希少性プレミアムは、GT-RやGRスープラのような特別なモデルには発生しますが、汎用SUVでは限定的です。

燃費コストの差を5年間で数字化する

旧型ガソリンZR-Vを保有し続けた場合のコストも試算しておく必要があります。WLTCモード燃費はガソリン車が約15.0km/L、e:HEVが約25.6km/Lです。資源エネルギー庁が発表した3月23日時点のレギュラーガソリン全国平均価格は177.7円/Lです。年間走行距離を1万2,000kmと仮定すると、以下の差が生じます。

📊 年間燃料費の試算(年間1.2万km・ガソリン177.7円/L)
・旧型ガソリン(15.0km/L):約14.2万円/年
・新型e:HEV(25.6km/L):約8.3万円/年
年間差額:約5.9万円
・5年間の累積差額:約29.5万円

5年間で約29万5,000円の燃費メリットが新型e:HEVにはあります。一方、旧型ガソリンZグレードから新型e:HEV Xへの乗り換えを考えた場合、下取り評価と新車価格の差から見た乗り換えコストは車両の状態によって異なりますが、相当な額になります。純粋な燃費差だけでは新型への乗り換えを正当化するのは難しい水準です。ガソリン価格のさらなる上昇や、走行距離が年2万kmを超えるヘビーユーザーであれば、話は変わってきます。

「今売る・乗り続ける・新型に乗り換える」の判断基準を整理する

旧型ガソリンZR-Vオーナーへの私なりの判断軸を整理します。

今すぐ売却を検討すべきケース:購入から2〜3年以内で走行距離が少ない場合、または年間走行が少なく燃費メリットを享受しにくいケースです。新型発売直後の今は、まだ中古相場が崩れていない窓口です。供給が増加してからでは遅い可能性があります。複数の買取業者に一括査定を依頼して現在の市場評価を確認しておくことをお勧めします。

乗り続ける判断が合理的なケース:購入から1年未満で新車購入額との差が大きい場合、乗り換えコストが回収できる見通しがない場合です。ガソリンZR-Vの走りの質を気に入っていて、特に困りごとがなければ無理に動く必要はありません。

新型e:HEVへの乗り換えを検討すべきケース:年間走行距離が2万km以上のヘビーユーザーで、燃費差が大きく効いてくる場合。または、Googleナビや先進安全装備のアップデートを強く望む場合です。ただしこの場合も、下取り額の確定前に新車の見積もりを取ることが先決です。

たかまさはこう見ている

今回のZR-V改良で私が最も注目しているのは、ガソリン廃止そのものよりも「ホンダが中古車市場に送り出したメッセージ」です。ZR-Vのような実用ミドルSUVでガソリン車を廃止するということは、ホンダが「これからの日常使いにガソリン車は不要」と判断したことを意味します。RAV4がガソリン車を廃止したことと同じ流れが、より広いクラスに波及しています。

中古車相場という観点では、「ガソリン廃止=中古ガソリン車の希少価値上昇」という単純な図式にはなりません。私が11回の買い替えで実感してきたことですが、中古相場は「欲しい人の数」と「出回っている台数」のバランスで決まります。ZR-Vのガソリン車は、ガソリン好きのマニアよりも「SUVが欲しい実用派」が購入してきたモデルです。その層が乗り換えのタイミングで一斉に放出すれば、供給過剰で相場は下がります。絶版プレミアムが機能するのは、熱烈なファン層がいるスポーツカーの領域に限られると見ています。

一方でe:HEV中古の相場については、新型の新車価格が上がったことで引き上げ効果が期待できます。新型e:HEV Xが370万円以上という価格帯になった今、中古のe:HEV(旧型)は相対的に「割安な選択肢」として需要が高まる可能性があります。旧型e:HEVを売るタイミングとしては今が山に差し掛かる前の段階です。急ぐ必要はありませんが、意識しておいて損はない局面です。

もう一点触れておきたいのがダイハツの40万台超リコールです。本日(3月26日)、ダイハツがムーヴ・ウェイクなど5車種、40万5,963台のリコールを国土交通省に届け出ました。対象は2016年9月〜2023年6月製造の車両で、カウルルーバーの組み付け不良により雨水がブレーキブースターに侵入、最悪の場合に制動距離が延びるおそれがあるとされています。不具合報告は77件あり、事故は発生していません。対象車両をお持ちの方はダイハツ公式サイトで確認し、早めに対応することをお勧めします。ブレーキは命に直結する部品です。無事故無違反を続けてきた者として、リコールは必ず早期に対応してほしいと強く思います。MOTA車買取

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