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04/28|日産テラノPHEV24年ぶり復活・1986年DNA|たかまさの車×交通デイリー

たかまさニュース(車・道路交通など)
たかまさ
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「テラノ」の名前が中国の北京で蘇るとは、24年前に2代目を見送った私にも想像できませんでした。グローバル展開の主役が日本から中国に移った時代の象徴です。

「テラノ」はもう手の届かない過去の名車だ。そう思い込んでいませんか。

2026年4月24日、日産自動車は北京モーターショー2026(Auto China 2026)において、新エネルギー車(NEV)の新型SUVコンセプトカー「テラノPHEVコンセプト」を世界初公開しました。2002年の国内生産終了から24年、初代D21型のレトロモチーフを意識的に取り込んだ電動オフロードSUVとして、ついに「テラノ」の名前が復活したのです。

同時公開された「アーバンSUV PHEVコンセプト」と合わせ、両モデルの市販版は1年以内に発表予定。日産は2030年度までに中国販売100万台を目標に掲げ、中国を「グローバルなイノベーションと輸出のハブ」と明確に位置付けました。テラノPHEVの量産モデルも、輸出計画に組み込まれています。

この記事では、自動車ジャーナリスト歴20年・カーソムリエ・11回の車種買い替え経験を持つ私の視点から、初代D21型から4代目PHEVコンセプトまでの「テラノ4局面史」と、中国発グローバル展開戦略におけるテラノの位置付けを検証します。

ARTICLE SUMMARY
この記事の結論:テラノは「中国発・世界展開」の時代へ
! たかまさの結論

日本生まれの名車テラノは中国で電動化を経て世界に再出荷される新時代へ。日本ブランドのグローバル供給拠点が日本ではなく中国になる構造変化が、北京の壇上で可視化されました。

── 結論を裏付ける4つの数字 ──
24 空白期間

→ 2002年国内生産終了からの隔たり。世代を一つ跨いだ復活です。

1986 初代誕生

→ D21型「オフロードのZカー」の出発点。デザインモチーフが今回継承されました。

1年以内 市販発表

→ コンセプトから量産までの最短距離。実機投入のスピード感が示されています。

100万台 2030年度

→ 日産が掲げる中国年間販売目標。輸出ハブ戦略の到達点です。

この記事で分かること:テラノPHEVコンセプトの全貌/初代D21型からの4局面史/中国発グローバル輸出ハブ戦略の構造を本文で検証します。

※ 出典:日産自動車プレスリリース(2026年4月24日時点)|データを基に当サイトが独自に作成
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📌 24年ぶり「テラノ」復活の全貌・1986年D21型DNAから4代目PHEVコンセプトへ

たかまさ
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初代D21型のスクエアなフェイスをそのまま現代解釈で蘇らせた点は、単なる懐古ではなく「ハイラックスサーフへの再対抗」の意思表示と受け取れます。

北京モーターショー2026で公開された「テラノPHEVコンセプト」の中身

日産がワールドプレミアした「テラノPHEVコンセプト」は、最新のプラグインハイブリッド技術を搭載した本格オフロードSUVです。フロントグリル中央には立体的に発光する「NISSAN」ロゴを配し、その両サイドには水平4連の白色LEDシグネチャーランプを採用。往年のスクエアなプロポーションを残しつつ、未来的な光のデザインが融合されています。

装備面で目を引くのは、リアに背負ったマッドテレーンタイヤのスペアタイヤ(Mickey Thompson「BAJA LEGEND MTZ」を装着)、ルーフ上の大型ラゲッジラック、フェンダー部のイエローのマーカーライト、そしてボディ下部全周を覆うブラックアウトされた樹脂プロテクション。「アウトドアでの走破性と都市部での快適な通勤を両立する」という日産の宣言を、視覚的に裏打ちする装備一式です。

サイドビューでは長方形を基調とした直線的なキャビンと短いオーバーハングが組み合わされ、岩場や砂丘でも十分なアプローチアングル・デパーチャーアングルを確保。本格オフローダーとしての素性が、デザインのあらゆる箇所から読み取れます。

初代D21型(1986年)から2代目(1995年)・国内2002年生産終了までの歴史

初代テラノ(D21型)は1986年8月、ダットサントラック(D21型)をベースに、トヨタ・ハイラックスサーフへの対抗モデルとして登場しました。日産北米デザインスタジオ「NDI」がデザインを担当し、北米では「オフロードのZカー」と呼ばれた個性的な存在。海外名は「パスファインダー」で、ボディは2ドアのみ、エンジンは新開発の直列4気筒OHV・TD27型ディーゼル、サスペンションは前独立懸架・後5リンクコイルリジッドというSUVの王道構成でした。

1995年に登場した2代目(R50型)は、ラダーフレームをモノコックボディに組み込んだセミモノコック構造を採用。3.3L V6ガソリンや3.2Lインタークーラーターボディーゼルなどパワーユニットを多彩化し、スカイラインGT-Rのトルクスプリット4WD技術を応用した「オールモード4×4」も投入されました。しかし2002年8月、国内向けの2代目を最後にテラノは日本市場から姿を消したのです。

その後の数字を振り返ると、2002年から2026年までの空白期間は約24年。普通車であれば2世代分、軽自動車であれば3世代分が入れ替わるほどの長さです。私が初代D21型のV6 R3Mに憧れていた1980年代後半、まさかその名が令和の中国で蘇るとは、想像もしませんでした。

パスファインダーへの転身と「テラノ」名前の二度目の復活劇

「テラノ」の名前は実は、これが二度目の復活劇です。一度目は2013年。インドおよびロシア市場向けに、ルノーグループのダチア・ダスターをベースとした廉価SUVとして「テラノ」の名前のみが復活しました。ただしこちらは2代目までのテラノとはメカニズム的な繋がりがなく、サイズも全長4,330mm前後の小型車でした。

一方、海外名「パスファインダー」は3代目以降も継続生産。3代目で大型化、4代目はFF乗用車用プラットフォームをベースにした全長5m級の3列シートSUVへと変貌し、2021年には5代目にフルモデルチェンジしています。つまり「テラノ=オフローダー」という日本での記憶と、「パスファインダー=大型ファミリーSUV」というグローバル現実は、24年間平行線をたどってきたのです。

今回のテラノPHEVコンセプトが意義深いのは、この平行線を一旦リセットし、初代D21型のスクエアでタフなDNAに敢えて回帰した点。「アウトドアでの走破性」を継承するという日産公式メッセージは、4代目・5代目パスファインダーが歩んだ「都市派ファミリーSUV」路線とは明らかに異なる方向を指しています。

TREND
「テラノ」名前の40年史・4局面の流れ
D21型
1986年
初代誕生
R50型
1995年
2代目登場
空白
2002年
国内終了
名前のみ
2013年
印露で復活
PHEV
2026年
4代目復活
※ バーの高さは名前としての存在感の概算(1986〜2026年の40年スパン)
※ 出典:日産公式・Wikipedia歴代モデル情報(2026年4月時点)|データを基に当サイトが独自に作成
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📌 中国発「グローバル輸出ハブ戦略」とテラノPHEVの位置付け

たかまさ
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テラノは単独の復活ではなく、日産がN7・フロンティアプロ・NX8と組み立てた「中国発世界輸出」三段ロケットの4本目です。日本ブランドの供給地図が確実に書き換わっています。

アーバンSUV PHEVコンセプトと「都市派×オフロード派」の二刀流戦略

北京モーターショー2026で日産が公開したコンセプトカーは2台。テラノPHEVコンセプトと並んで、中国の若年層をターゲットにした「アーバンSUV PHEVコンセプト」も同時にワールドプレミアされました。後者はクーペ風シルエットに「一文字ライト」を採用した流麗なデザインで、すでに発売済みのミドルクラスBEV「NX8」や日産の将来SUVラインアップに通じる要素を備えています。

注目すべきは、この2台が同じPHEVシステムをベースにしながら、まったく異なる顧客層に向かうコンセプトとしてセットで発表された点です。都市派の若者には流線型のアーバンSUVを、アウトドア派には武骨なテラノを。日産は「中国市場のSUVニーズを左右両翼でカバーする」二刀流戦略を、コンセプトカーで明示したわけです。

これは中国市場の競争環境を考えると合理的です。BYD・吉利・長安などの中国系勢力が新エネルギー車で価格攻勢をかけるなか、単一カテゴリーで戦うのではなく、複数の「ニッチ×PHEV」で勝負する。私が見てきた11回の車種選びの経験では、メーカーが本気でラインアップを刷新する局面では、必ずこの「同時複数投入」が起きます。

N7・フロンティアプロ・NX8と組み合わさる「中国発世界輸出」三段ロケット

テラノPHEVコンセプトを単独で見ると、単なる名前復活劇に映ります。しかし日産が2025年以降に中国で投入してきたモデル群と並べると、その輪郭は一変します。

まず2025年に発表された「N7」(中型EVセダン)は、すでに中南米とアセアンへの輸出計画が公表されています。続いて「フロンティアプロPHEV」(ピックアップトラック)は、中南米・アセアン・中東への輸出が決定。さらに2026年4月発売の「NX8」(ミドルクラスEV SUV)も、輸出計画に組み込まれました。そして今回、テラノPHEVコンセプトの量産モデルも輸出対象として明言されたのです。

つまり、N7(セダン)→ フロンティアプロ(ピックアップ)→ NX8(EV SUV)→ テラノPHEV(オフロードSUV)と、わずか1年強でカテゴリーを横断する4モデルが「中国製・日産ブランド・グローバル輸出」の枠組みに乗せられる構図です。日産は2030年度までに中国販売を年間100万台に到達させる計画を公表しており、この100万台のうちの一定割合は最初から輸出を前提に設計されている、ということになります。

量産モデル輸出計画と日本市場導入の可能性

気になるのは「テラノPHEV量産モデルが日本に来るのか」という点です。現時点で日産は具体的な輸出仕向地を「中南米・アセアン・中東」とまでは明示していません。テラノPHEVと「NX8」については「輸出することを計画している」と表現しており、市場名はまだ含みを残した状態です。

ただ、すでに日産は2026年3月に米国生産の「ムラーノ」を日本市場に導入する判断を下しており、「グローバル拠点で生産した日産車を日本に逆輸入する」という選択肢自体が現実のものとなりました。中国製のリーフB7(55kWhグレード)の話題にも見られるように、「中国製日産車の日本導入」というシナリオも、ゼロではないと私は見ています。

もちろん、現時点ではコンセプトカーであり、価格もスペックも未公開。本格オフロード装備を盛り込んだ仕様だけに、日本のSUV市場では「ランドクルーザー250」「ジムニーノマド」と競合する可能性が高く、独自の立ち位置を作るには商品設計の工夫が必要です。それでも、24年ぶりに「日本人の心に残るネーミング」が世界の舞台で蘇った事実は、SUV好きにとって見逃せない事件です。

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たかまさはこう見ている

たかまさ
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テラノの復活は懐古マーケティングではなく、日本ブランドの「供給地図」が組み替えられる時代の幕開けだと私は読んでいます。

PHASE EVOLUTION
日産テラノ・3局面で見る40年の構造変化
1986〜2002年
Phase 1
日本独自開発期

D21型・R50型を国内設計し、北米へパスファインダーとして輸出。日本が開発と生産の中心でした。

2002〜2025年
Phase 2
グローバル分岐期

国内終了。海外は「パスファインダー」名で大型化、印露では別車種に名前のみ流用。日本との断絶が深まりました。

2026年〜現在
Phase 3
中国発世界展開期

中国で開発・生産し、世界に輸出する新形態。テラノは「中国発・初代D21型DNA回帰」の象徴に位置付けられます。

たかまさの読み:Phase 3の特徴は「日本発のブランド資産を中国の開発スピードで再起動する」点。供給地図が日本→中国へと組み替わり、日本のユーザーがそれを輸入するシナリオすら現実味を帯びています。

※ 出典:日産プレスリリース・歴代モデル情報(2026年4月時点)|データを基に当サイトが独自に作成

「テラノPHEVコンセプト」を単なる名前マーケティングと片付けるのは、見当違いだと私は考えます。日産が中国市場で投入したN7・フロンティアプロ・NX8が、ことごとく「中国発の輸出計画」とセットで発表されてきた事実を踏まえると、テラノもその例外ではないからです。N7はセダン、フロンティアプロはピックアップ、NX8はEV SUV、そしてテラノはオフロードSUV。カテゴリーを横断する4モデルが、わずか1年強で「中国発・グローバル輸出」の枠組みに揃ったのは、偶然の積み重ねではなく明確な戦略です。

20年以上にわたって自動車業界を取材してきた経験から言えば、これは日本の自動車メーカーにとって象徴的な転換点です。1980年代の日本車は「日本で作って世界へ売る」が王道でした。しかし2026年の日産は、「中国で作って世界へ売る」を実装段階まで持ち込んでいる。私が初代D21型のCMを見ていた高校時代、まさかその名前が中国のショーで蘇り、しかも輸出計画の中核に位置付けられるとは予想できませんでした。これは日本ブランドの「グローバル供給地図」が確実に書き換えられている証拠です。

読者の皆さんへの提案は、二つあります。第一に、テラノPHEVコンセプトの市販モデル発表(1年以内予定)と日本導入の可能性を継続的にウォッチすること。価格・装備・輸出仕向地の発表段階で、購入候補としてランクル250・ジムニーノマドと比較する判断軸を準備しておく価値があります。第二に、日産以外のメーカーでも同じ「中国発・名前復活」が起きないか観察すること。トヨタ・ホンダ・マツダの中国合弁が、過去のグローバル名車を電動化して世界に再投入する展開は、十分に起こり得ます。名前は復活しても、生まれる場所は同じとは限らない時代が、もう始まっています。

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🔍 この記事のファクトチェックについて

この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年4月

記事内の主要な数値・事実・発表について、公式サイトおよび一次情報源を用いて確認しました。確認できた項目には「確認済み」、最新情報を確認すべき項目には「要確認」を表示しています。

✅ 確認済み

日産自動車が2026年4月24日、北京モーターショー2026で「テラノPHEVコンセプト」「アーバンSUV PHEVコンセプト」を世界初公開し、両モデルの市販版を1年以内に発表予定であること。

日産自動車公式プレスリリース →
✅ 確認済み

日産が中国を「グローバルなイノベーションと輸出のハブ」と位置付け、2030年度までに中国販売台数を年間100万台にする目標を掲げていること。

日産自動車公式プレスリリース →
✅ 確認済み

「N7」が中南米・アセアンへの輸出予定、「フロンティアプロ」が中南米・アセアン・中東への輸出予定であり、「NX8」「テラノPHEVコンセプト」量産モデルも輸出計画に含まれること。

日産自動車公式プレスリリース →
✅ 確認済み

初代テラノが1986年8月にD21型として登場し、2002年8月をもって国内生産を終了したこと。海外名は「パスファインダー」であること。

Wikipedia 日産・テラノ →
⚠ 要確認

テラノPHEV量産モデルの日本市場導入の有無・時期・価格・スペック詳細は、日産が今後発表する量産モデル発表時点での公式情報をご確認ください。本記事執筆時点では未公表です。

変更の可能性あり。日産自動車ニュースルーム →
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